Okaki式 水田直播き栽培 の研究

中間報告 2024/06/17
経過報告: 2024/12/13

株式会社ナチュラルスタイル
松田優一

序文:

Okaki式 水田直播き とは、草取りお手伝いロボット「OkakiNEO」を用い、水を張った田に直接種籾を播いて米を栽培する方法である。この方法により田植えをせず除草剤も使わずに栽培できる事が期待され、現在研究中の途中経過を報告する。

方法:

  1. 秋に代掻き

    本研究では9月に代掻きを実施(画像1)。

    画像1: 2023/09/16 代掻き後の水田
  2. OkakiNEOを投入

    代掻き後すぐにOkakiNEOを投入し、春まで除草を行った(画像2,3)。

    画像2: 2023/09/18 OkakiNEO稼働
    画像3: 2024/04/21 抜けた雑草

    その間、芽吹く可能性のあった草が除去されたためか、草の生えない田面が完成した(画像4)。

    画像4: 2024/04/21 OkakiNEOを稼働し続けた水田
  3. 種籾を散布する

    時期を見計らって種籾を散布する。本研究では種籾を選別もせずコーティングもせずそのまま手で投げて散布した(画像5)。

    画像5: 2024/04/21 種籾散布

  4. 芽吹くまでOkakiNEOを投入

    種籾を散布したあともOkakiNEOの投入を続けるが、種籾が芽吹いたことを確認したのちOkakiNEOを引き上げた(画像6,7,8)。

    画像6: 2024/05/04 種籾発芽
    画像7: 2024/05/11 水田の様子
    画像8: 2024/05/17 水田の様子
  5. 時々OkakiNEOを稼働

    コナギが少し気になったことがあり、たまにOkakiNEOを稼働させた。が、稲も若干浮かされてしまうため6月現在ではもうOkakiNEOを投入していない(画像9,10)。

    画像9: 2024/05/21 OkakiNEO稼働
    画像10: 2024/05/29 水田の様子

中間報告:

現時点(2024/06/17)で稲の成長は順調であり、雑草も概ね抑制できている(画像11,12)。この方法によって田植えがなく除草剤も使わない 低労力な稲作 が期待できる。この後の経過は、後日追って報告する。

画像11: 2024/06/11 水田の様子
画像12: 2024/06/15 稲の様子

経過報告:

中間報告後、コナギが来たものの稲は順調に生育した。

画像20: 2024/07/04 稲の様子
画像21: 2024/07/27 稲の様子

稲の丈は120cmを超え、旺盛に茂った。

画像22: 2024/07/27 稲の丈
画像23: 2024/08/04 生育の様子

穂の長さは23cmを超え、稲株は旺盛に分蘖した。

画像24: 2024/07/30 穂の長さ
画像25: 2024/08/26 株の様子

刈り取り前に少々の倒伏がみられたが、重く綺麗な米を収穫できた。収量は籾摺り後205kg、色彩選別後190kgであった。(面積0.7反、種籾400g)

画像26: 2024/09/15 刈り取り前
画像27: 2024/09/17 収穫の様子